こんにちは!カメラマンの長谷川 (@ksk_photo_man)です!写真歴12年、プロカメラマン歴6年になります。
RAW現像ソフト、色々ありますね。
僕は、キャノン純正の「Digital Photo Professional」っていう無料のRAW現像ソフトを使ってます。
最低限の画像管理と、RAW現像が出来れば、

微調整はPhotoshopでやる!
と思っていたんですが、色々と試してみようと思いまして、今回有料のRAW現像ソフトを検討しはじめた次第です。

ちなみにPhotoshopは学生時代から触っていて、Photoshop歴15年になりました。
せっかくなので、各メーカー純正のRAW現像ソフトや、有料のRAW現像ソフトを比較してみました!
そもそもRAWってなに?
写真のデータには、大きく分けて「RAW」と「JPEG」の2つのフォーマットがあります。
この「RAW」っていうのがイマイチわからなくて、「JPEG」で撮り続けている人も多いんじゃないかと思います。
「RAW(ロー)」とは、日本語で「生の」という意味。
撮影した写真をカメラ内で加工せず、「生の」状態で保存しているファイルフォーマットです。
「JPEG」は、カメラ内で「RAW→JPEG」に変換されています。
RAWとJPEGを比較すると、RAWの方がファイル容量が多いのが特徴。
それは、豊富な画像情報を保存しているためです。
なので、RAWは暗部から明部まで階調豊かです。
またホワイトバランスやレンズ収差などを後から調整しやすいことも、RAWのメリットです。
RAW現像とは?
RAWは、汎用性が低い画像データです。
「RAW」で撮った写真を、友達に

良い写真、撮れたんだ!見てみて〜
っとデータを送っても

いや、写真見れないんだけど・・・
ってことになります。
みんなに写真を自慢するためには、汎用性が高いJPEGに変換する必要があります。
そのRAWからJPEGに変換することを、「RAW現像」と言います。
RAW現像ソフトまとめ
「RAW現像ソフト」は、「無料(純正)」と「有料」の2つのグループに分けることができます。
また、カメラメーカー以外の会社が発売している現像ソフトのことを「サードパーティ製の現像ソフト」という言い方をします。
フリーのRAW現像ソフトの特徴
各カメラメーカーの純正現像ソフトは、基本的に無料です。
どの現像ソフトも、露出やホワイトバランスなどの基本的な調整は問題なくできます!
しかし、他社のRAWデータは現像できません。
例えば「CanonのRAWデータを、Nikonの現像ソフトで調整する」っということができません。
では、ここから「RAW現像ソフトってどんなのがあるのか」をお伝えしていきますね。
- Canon Digital Photo Professional
- Nikon(ニコン)Capture NX-D
- OLYMPUS(オリンパス)Olympus Workspace
- PENTAX(ペンタックス)Digital Camera Utility5
- Sony(ソニー) Imaging Edge
- Panasonic(パナソニック)SILKYPIX 8SE
- FUJIFILM(富士フィルム)FUJIFILM X RAW STUDIO
1:Canon (キャノン)Digital Photo Professional
Canon純正のRAW現像ソフト。
「Digital Photo Professional」の頭文字を取って「DPP」という言い方をする場合もあります。
特徴的な機能は「デジタルレンズオプティマイザ」です。
これは、「レンズの収差」や「回折現象」などを補正できる機能です。
ちなみに2018年10月下旬からiPadでも編集可能です!
Canonの純正現像ソフト「DPP」 2018年10月下旬からiPadでも使えるようになるみたいですぜ!https://t.co/z5jUWS4OVz pic.twitter.com/bgh36lDS9j
— 長谷川@Photo (@Photo_0101) 2018年9月12日
2:Nikon(ニコン)Capture NX-D
Nikon純正のRAW現像ソフト。
無料で使うことができます。
またNikonは「ViewNX-i」というソフトも無料で提供しています。
「ViewNX-i」はどちらかというと、写真の管理・閲覧・セレクトに力を入れているソフトです。
なので、「ViewNX-iで写真をセレクト、Capture NX-Dで写真を仕上げる」っということができます。
セレクト用と編集用の両方のソフトを用意されているのは嬉しいですね。
3:OLYMPUS(オリンパス)Olympus Workspace
オリンパス純正の現像ソフト。
以前は「Olympus Viewer 3」でしたが、現在(2020年4月)は新しくなった「Olympus Workspace」を提供しています。
写真のセレクト・編集など一通りのことができるオールインワンのソフト。
バージョンアップの内容を見ていると、今度は動画にも力を入れていこうとしてる感じが見受けられます。
バージョン1.3の追加/改善項目
(アップグレード実施:2020年2月)
LS-P4 / LS-100で録音したスレートトーンを使用した音声データと、動画内の音声データを入れ替る機能を追加
出典:Olympus Workspace
4:PENTAX(ペンタックス)Digital Camera Utility5

ペンタックスの現像ソフトです。
Digital Camera Utility5の特徴は、「銀残し」や「クロスプロセス」など特殊な設定があること。
「データ管理」、明るさやホワイトバランスなど基本的な調整も可能。
5:Sony(ソニー) Imaging Edge
ソニーの純正RAW現像ソフト。
「Imaging Edge」も、「写真の閲覧→編集」が可能です。
また、デザー撮影にも力を入れていて、プロカメラマンのスタジオ撮影にも対応可。
タイムラプス動画作成も可能です。
6:Panasonic(パナソニック)SILKYPIX 8SE
有料のRAW現像ソフトである「市川ソフトラボラリー」の「SILKYPIX」がベースとなっているRAW現像ソフトです。
基本的な調整項目は揃っているので、物足りなさを感じことはなさそう。
使い方説明サイトも丁寧なので、初心者でもわかいやすいと思います。
7:FUJIFILM(富士フィルム)FUJIFILM X RAW STUDIO
富士フィルムのRAW現像ソフト。
明るさ・ホワイトバランスなど基本的な調整項目に加えて、フィルムシュミレーションの変更も可能。
ほかカメラメーカーの純正RAW現像ソフトと比較すると、調整できる項目は若干少なめの印象。
有料のRAW現像ソフト
- Adobe Lightroom CC
- Photoshop CC
- Luminar AI(ルミナー)
- Silkypix Developer Studio pto 10
- Capture One Pro
- AfterShot Pro
- DxO PhotoLab 3
- AfterShot Pro
- Photomatix
- Aurora HDR 2019
1:Adobe Lightroom CC
「Lightroom」は、Adobe社のソフトの1つ。
これひとつで「現像・編集・管理」ができます。
Adobe Photoshopとの連携も良くて、大変多くの方が使っているソフト。
様々なプリセットやプラグインも出ているので、楽しめます!
「迷ったらこれで間違い無し」っと言えるソフトです。
\ 無料お試しあり /
2:Photoshop CC
こちらもAdobe社のソフトの1つ。
Lightroomより、より細かい画像調整が可能。
できることが多すぎて、最初は悩むかもしれませんが、慣れれば大変便利です!
個人的には、Photoshopが一押しです。
RAW現像に限らず、合成などいろんな加工を行うことができます。
例えば、こんな感じです。


このブログ内でも、Photoshopの使い方をご紹介しています。
参考:【初心者向け】Photoshopでできること:事例9コ
\ 無料お試しあり /
また、LightroomとPhotoshopの両方が使える「フォトプラン」もあります。
月額980 円(税別)で、両方使えるのでオススメです。
料金 | 無料お試し | |
---|---|---|
Adobe Lightroom CC | ¥980/月 | 〇 |
Photoshop CC | ¥2,480/月 | 〇 |
フォトプラン | ¥980/月 | 〇 |
\ 無料お試しあり /
もし「フォトプラン」を使うのであれば、Adobe公式サイトで購入することをオススメします!
Adobe公式サイトの方が、年間12,000円安いからです。
Amazonは年間「¥23,760」、Adobe公式サイトは 年間「¥ 11,760」です。
AmazonとAdobe公式サイトの違いは、オンラインストレージが付いてるか・付いてないかです。
Amazonでの販売はストレージ付のみになり、割引もないのでAmazonで買う意味はなくなっている。
Adobe公式ではストレージなしが月980円で販売継続中。
前のAmazonの割引ありと比べると高いがストレージが不要なら公式で買うしかない。
ストレージありにしても今後Amazonで割引が始まることを期待したい。
Amazonレビューより
3:Luminar AI(ルミナー)

Luminar AIは、ソフトウェア開発会社「Skylum(スカイラム)」が制作した画像編集ソフトです。
特徴は、「AI(人工知能)」が搭載されいること。
例えば、「AIスカイエンハンサー」という機能があります。
これは、AIが写真内の「空」を認識してくれる機能。
なので、空のトーンを調整したときは「AIスカイエンハンサー」の項目をスライダー操作するだけで可能。
また買い切りなので、一度購入すればずっと使うことができます。
価格は、9,580円。
参考:【Luminar AI】3つの特徴とLuminar 4との違いを比較
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4:Silkypix Developer Studio Pro 10

「Silkypix Developer Studio Pro 10」は、市川ソフトラボラトリーが制作した日本製のRAW現像ソフト。
特徴は、基本的な調整機能のほかに「ネガフィルム反転ツール」や67種類の「テイスト(プリセット)」があること。
シリーズは、
- プロフェッショナル版
- スタンダード版
- JEPG専用版
の3つがあります。
「プロフェッショナル版」と「スタンダード版」の違い
プロフェッショナル版 | スタンダード版 | |
---|---|---|
合成機能 | 〇 | ー |
部分補正ツール | 〇 | ー |
周辺ぼかし・シャープ | 〇 | ー |
かすみ除去 | 〇 | ー |
美肌処理 | 〇 | ー |
ノイズ付加 | 〇 | ー |
モノクロコントローラ(カラーフィルタによる調整) | 〇 | ー |
マリンコントローラ(水中写真専用ホワイトバランス) | 〇 | ー |
料金
プロフェッショナル版 | スタンダード版 | JPEG専用版 | |
---|---|---|---|
ダウンロード版 | ¥22,000 | ¥13,200 | ¥5,500 |
パッケージ版 | ¥28,050 | なし | なし |
SILKYPIXシリーズはデジタルカメラで撮影された「RAWデータ」を高画質に編集し、美しい写真に仕上げる事のできる純国産の「RAW現像ソフト」です。カメラメーカー各社のRAWデータ610機種以上に対応しており、多くのプロカメラマンや写真愛好家から支持されています。引用:公式サイトより
\ 無料お試しあり/
参考:Silkypix Developer Studio Pro 10の特徴と評価
5:Capture One Pro

中判デジタルカメラメーカーとして知られているフェーズ・ワンから発売されているRAW現像ソフトです。
スタジオ撮影に向いているRAW現像ソフトです。
Pro | FOR SONY | FUJIFILM | FOR NIKON | |
---|---|---|---|---|
カメラサポート | すべての主要メーカー | Sony 専用 | Fujifilm 専用 | Nikon 専用 |
全ての機能 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
サブスクリプションプラン | ¥ 2,401/月 | ¥ 1,999/月 | ¥ 1,999/月 | ¥ 1,999/月 |
永久ライセンス | ¥ 35,894 | ¥ 29,999 | ¥ 29,999 | ¥ 29,999 |
\ 無料お試しあり/
6:Affinity Photo

「Photoshop+プロカメラマン仕様」で編集は得意だけど、管理は苦手かなっという印象です。
写真の編集だけをするなら、かなり魅力的です。
6000円:サブスクリプションなし(買い切り)
7:DxO PhotoLab 3

ノイズ除去に力を入れているRAW現像ソフトです。
- デモ版アリ:30日間無償で試用可能
- ESSENTIAL版:12,900円
- ELITE版:19,900円
8:AfterShot Pro(Corel)

世界最速を謳っているRAW現像ソフトです。
Corel® AfterShot™ Pro 3 は、Adobe® Lightroom®(アドビ ライトルーム)に比べて最大 4 倍の作業スピードを誇ります。 引用:公式サイトより
9:Photomatix(HDRsoft)

HDR (ハイダイナミックレンジ) に特化しているRAW現像ソフト。
プラグインでAdobe Lightroomと連携することができます。
10:Aurora HDR 2019

HDR (ハイダイナミックレンジ)の紹介の流れでいうと、「Aurora HDR 2019」というソフトもあります。
Aurora HDR 2019の特徴は、
- AI画像処理エンジンが、HDR画像を生成・編集の手伝いをしてくれること
- 写真1枚からでも、HDR合成ができること
です。
最近の技術はすごいなって思います。
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最後に
RAW現像ソフトを選ぶときは、無料体験版を試してから導入するのもアリですね!
ただ、「購入したらいくらかかるのか」把握してから試して見た方がいいと思います!
お試し版で試して、いざ購入しようと金額見たら「こんなに高かったの?」ってならないようにw
それとRAW現像ソフトを選びは、「画像調整+画像管理」のしやすさがポイントかなと思っています!
ぜひあなたに合ったRAW現像ソフトを見つけて使いこなしてください!
コメント
コメント一覧 (2件)
写真初めて50年以上たつが、今回RAW現像は初めてでしたので、本サイトは非常に参考になりました。特にカメラメーカの純正ソフトの画面表示は参考になった。オリンパスを発売時にOMを買ってビューアーソフト利用していたが、現在はワークスペースに引き継がれていることを目視で確認できました。SILKYの利用の方法も参考にしました。
榊原 俊和 様
嬉しいコメントありがとうございます。
お役に立てたようでよかったです。
ありがとうございます。