こんにちは!カメラマンの長谷川 ksk_photo_manです!
簡単に僕の自己紹介すると、僕はカメラ歴12年、Photoshop歴15年。
広告写真スタジオに7年勤務後、現在はフリーランスで、料理の写真を撮っています。
さて、カメラのシャッタースピードは、レンズに取り込む光の時間を調整します。
シャッタースピードを早くすることで、手ブレや被写体ブレを防止することができます。
ストロボを使うと、カメラ設定をどうしたらいいかわからなくなる・・
そんな方に向けて今回は、ストロボとシャッタースピードの関係を実際の写真を見ながらお伝えしますね!
絞り(F値)とストロボ光の変化
まずはじめに、ストロボ発光と絞りの関係をお伝えしますね!
絞り(F値)を変えた写真を見てください!
F8
F11
F16
F22
絞り(F値)は、光を取り込む量を調整します。
絞りを絞るほど、レンズから入る光の量が減ります。
なので、ストロボ光も自然光(空)も暗くなっていきます。
絞りで写真全体の明るさが変わるのでわかりやすいですが、絞りを変えると被写界深度も変わるので、注意が必要です。
被写体深度を変えずに写真全体の明るさを変えたい場合は、ISO感度で調整するといいです!
シャッタースピードとストロボ光の変化
次に、シャッタースピードを変えた写真を見てください。
1/50
1/100
1/200
1/400
シャッタースピードを早くすると、自然光(空)だけが暗くなっていきます!
ストロボの光量は同じです。
つまり、背景だけを暗くしたい場合は、シャッタースピードを早くすればいいことになります。
しかしストロボ撮影の場合、同調速度に限界があります。
その影響を受けているのが、「1/400」の写真です。
同調速度より早いシャッタースピードにしたため、写真にストロボ光が効いていない部分があります。
これは「ストロボの閃光時間」と「フォーカルプレーンシャッター」が関係しています。
ストロボの閃光時間とは
ストロボ光は、発光直後にピークになるわけではなく、図のように少し時間がかかります。
どのストロボもこの傾向があります。
シャッタースピードを同調速度より早くしてしまうと、発光が全て終わりきる前にシャッター幕が閉じてしまいます。
フォーカルプレーンシャッターとは
フォーカルプレーンシャッターとは、「先幕」と「後幕」の2つの幕をカメラのセンサー面に沿って走らせる機構のことです。
遅いシャッタースピードでは、先幕が開ききってから後幕が閉じ始めます。
このとき、シャッターが全開になるタイミングがあるためストロボ光を捉えることができます。
早いシャッタースピードだと、先幕が開ききる前に後幕が閉じ始めるため、スリット状に露光してしまいます。
そのためストロボ光が一部切れる写真になってしまいます。
デジタル一眼レフはほとんどが「フォーカルプレーンシャッター」です。
ストロボ光が途切れてしまった時の対処法
同調速度より遅いシャッタースピードにする
同調速度より遅いシャッタースピードにすれば、ストロボ光がちゃんと写真に効きます。
同調速度は、カメラやストロボによって違います。
ストロボの説明書やメーカーのサイトに同調速度が書いてあるので、確認してみてください。
ハイスピードシンクロ機能を使う
一部クリップオンストロボには「ハイスピードシンクロ機能」という機能があります。
この機能を使うと高速なシャッタースピードでも同調します。
これは、先幕と後幕が動いている間、ストロボを発光し続ける機能です。
ハイスピードシンクロは電池の消耗が早いので注意してください!
まとめ
シャッタースピードとストロボの関係が混乱してしまう方は、
「まずストロボを発光せずに構図を決めて、その後ストロボを調整する」っというように、ひとつひとつ決めていくとわかりやすいかと思います!
次の記事では、「日中シンクロ」について解説しています。
よろしければごらんください。
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