こんにちは!カメラマンの長谷川 (@ksk_photo_man)です!
カメラ歴は12年で、現在はプロカメラマンをしてます!
さて、
単焦点レンズって楽しいの? ズームがないのって使い勝手どうなの?
っと思っていませんか?
この記事では、「単焦点レンズとは何か」を、初心者の方にもわかりやすくお伝えしますね。
単焦点レンズの購入を検討されている方も、参考にして頂ければなと思います。
単焦点レンズとは、焦点距離が1つのレンズ
単焦点レンズとは、ズームがなく焦点距離が1つだけのレンズのこと。
ズームレンズだと「◯◯〜◯◯mm」となっていますが、単焦点レンズは「◯◯mm」と書いてあります。
例えば、50mmの単焦点レンズだと、「50mm」とレンズに表記されてます。
この「焦点距離」という言葉、「イマイチわからない」という方もいらっしゃると思うので、もう少し詳しくお伝えします。
焦点距離とは
繰り返しになりますが、焦点距離とはレンズに書いてある「〇〇mm」のことです。
例えば、「Canon EF50mm F1.8 II」なら、「50mm」が焦点距離のことです。
ほかにもズームレンズだと
- Canon EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM ⇒ 18-55mm
- Canon EF 24-105mm F4L IS USM ⇒ 24-105mm
が焦点距離のことです。
これは、レンズの表にも表記されています。
ぜひ自分のレンズを確認してみてください!
せっかくなので、「焦点距離」について、もう少し知っておきましょう!
焦点距離とは、画角のこと
「レンズの焦点距離とは、画角と同じ意味」と覚えて大丈夫です!
例えばズームレンズの場合、ズーム機能を使って、いろんな画角の写真を撮ることができます。
単焦点レンズだと、焦点距離は1つなので画角は固定されます。
「画角」とは、”写真が写る範囲”のことです!
ここまで大丈夫ですか?要点をまとめますね!
- 単焦点レンズ:焦点距離が固定=画角も固定
- ズームレンズ:焦点距離が可変=画角を変化できる
こう見ると、
ズームレンズの方が便利そう!
っとなりそうですが、単焦点レンズには単焦点レンズの魅力があります!
次は、単焦点レンズの魅力・メリットについて見ていきましょう!
単焦点レンズの魅力・メリット
では次は、単焦点レンズの魅力とメリットをお伝えしますね!
- コンパクト・軽量で持ち運びしやすい
- 描写・ボケ味がキレイ
- 暗い場所でも撮りやすい
- 写真が上達する
1 コンパクト・軽量で持ち運びしやすい
単焦点レンズのメリットの一つは、軽量・コンパクトで持ち運びしやすいこと。
例えば、大きさを比較してみると、
- EF 50mm F1.8のレンズの長さ:39.3mm
- EF-S 18-55mmのレンズの長さ:70mm
です。
約30mm(3cm)、単焦点レンズの方が短いです。
また重量も比較してみると、
- EF 50mm F1.8のレンズの長さ:約160g
- EF-S 18-55mmのレンズの長さ:約200g
約40g、単焦点レンズの方が軽いです。
小さいて軽いと、カバンに入れやすいので、持ち運びしやすいです。
レンズの内部構成
ちょっとレンズについて専門的な話をすると、レンズの中は、何枚もの光学レンズで構成されています。
なぜ何枚ものレンズが必要なのかというと、光のズレなどを補正するためです。
ズームレンズは、より多くの光のズレを補正する必要があるため、光学レンズの枚数も多くなります。
これが結果的に、「大きく重たいレンズ」になります。
それに対して、単焦点レンズはレンズの設計がシンプルです。
使われている枚数が少ないので、「小さくて軽いレンズ」になります。
2 描写・ボケ味がキレイ
単焦点レンズのメリット2つ目は、「描写・ボケ味がキレイ」なこと。
繰り返しになりますが、レンズの中には、何枚もの光学レンズが使われています。
この光学レンズは、少ない方が良いのです。
光学レンズは、光のズレを微調整をするためのレンズだからです。
(細かい説明は割愛します)
また、F1.4やF2など、F値が小さいレンズが多いことも魅力。
F値が小さいと、それだけ被写界深度を浅くできるので、背景をボカすことができます。
またキレイな「円形ボケ」の写真も撮ることができます。
3 暗い場所でも撮りやすい
単焦点レンズのメリット3つ目は、暗い場所でも撮りやすいこと。
単焦点レンズは、F値が小さいので、その分シャッタースピードを早くすることができます。
例えば、カメラの設定が
- F値:F4
- シャッタースピード:1/20秒
のシーンだった場合、F値をF1.8にできれば
- F値:F1.8
- シャッタースピード:1/100秒
で撮ることできます。
光りが少なく暗いシーンでも、手ブレしないシャッタースピードに設定することができます。
4 写真が上達する:動きながら写真を撮るクセがつく
単焦点レンズのメリットの4つ目は、「動きながら写真を撮るクセがつく」ことです。
ズームレンズを使用していると、構図を変えたい時どうしてもズーム機能に頼ってしまいます。
しかし単焦点レンズはズーム機能がないので、構図を変えたいときは自分が動く必要があります。
この「自分が動いて構図を考える」というのが、写真はすごく大切です。
「自分が上下左右に動きながら構図を考え、写真を撮る」ことを習慣にできると、構図についてもっと考えるようになり、写真上達につながります。
- ズームレンズ:ズーム機能で構図を考える
- 単焦点レンズ:カメラのアングルで構図を考える
単焦点レンズの使い方:動きながら撮る
単焦点レンズの使いは、自分が動きながら写真を撮ること。
上下左右に動いて、自分なりの面白いアングルを見つけてみてください。
例えば、キレイな花を見つけたら、
- とりあえず立った状態で撮る
- (背景に空を入れたいから)しゃがんでみて、撮る
- (もっとアップで撮りたいから)近づいて、撮る
- (ちょっと電柱がジャマだから)左に移動して、撮る
っといった具合です!
動きながら被写体を見ていると、意外な発見をすることも。
それを見逃さず、ぜひ1枚の写真に収めてください!
また、撮影後に写真編集ソフトでじっくり写真を観察するのもオススメです!
撮影時に気づかなかった良さに気づくこともあります!
オススメの単焦点レンズ
もしすでにズームレンズを持っている方は、2本目のレンズとして単焦点レンズを使ってみるのもアリかもしれないですね!
ここではオススメの単焦点レンズをご紹介します。
- 焦点距離50mm:オールマイティ
- 焦点距離35mm:風景写真
- 焦点距離80mm:人物写真
APS-Cレンズは、35mm換算のmm数も書いてあります!
関連:35mm換算とは?APS-Cとマイクロフォーサーズの換算表(計算表)
焦点距離50mm:オールマイティ
焦点距離50mmの画角は、人間の目の画角と近いと言われてます。
なので扱いやすく多くの人に人気があり、1番売れている単焦点レンズ。
街中のスナップ写真はもちろん、風景や人物写真など幅広いシーンに対応できます。
1本目の単焦点レンズにオススメします。
キャノン:フルサイズ一眼
キャノン:APS-C一眼
(35mm換算で、56mm相当)
ニコン:フルサイズ一眼
ニコン:APS-C一眼
(35mm換算で、54mm相当)
ソニー:フルサイズ一眼
ソニー:APS-C一眼
(35mm換算で、54mm相当)
焦点距離35mm:風景写真
焦点距離35mmは、広い画画の写真を撮ることができます。
広角レンズと呼ばれるレンズです。
風景写真やスナップ写真に向いてます。
キャノン:フルサイズ一眼
キャノン:APS-C一眼
(35mm換算で、39mm相当)
ニコン:フルサイズ一眼
ソニー:フルサイズ一眼
ソニー:APS-C一眼
(35mm換算で、25mm相当)
(35mm換算で、31mm相当)
焦点距離85mm:人物写真
焦点距離85mmのレンズは、一般的に「ポートレートレンズ」とも呼ばれています。
望遠のレンズなので、標準レンズよりも背景をボケやすいことが特徴。
メインの被写体を目立たせてつつ、背景をきれいにボカすことができます。
焦点距離85mmよりも長い望遠レンズもありますが、一本目の単焦点レンズとして買うなら85mmくらいが扱いやすいと思います.
キャノン:フルサイズ一眼
キャノン:APS-C一眼
(35mm換算で、81mm相当)
ニコン:フルサイズ一眼
ニコン:APS-C一眼
(35mm換算で、77mm相当)
ソニー:フルサイズ一眼
ソニー:APS-C一眼
(35mm換算で、77mm相当)
単焦点レンズは、比較的安価なものが多いです。
ただ「買うのはちょっと勇気が・・・」っというはレンタルして試してみるというのもアリです!
また、ブログ内では「光」についても解説しています。
「光」によって、「物の見え方」「写真の雰囲気」が変わるので面白いですよ!
よろしければ「逆光ってなに?」をご覧ください。
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