こんにちは!カメラマンの長谷川です!
プロカメラマン歴5年、写真歴は12年ほどになります。
さて、写真を撮っていて、

RAWとJPEGって、なにが違うの?
どっちで撮影するのがいいの?
と思っていませんか?
この記事では、「RAWとJPEGの違い」と「どっちで撮影したらいいのか」についてお伝えします。
まず基本的な「RAWとは」「JPEGとは」をお伝えします。
「基本的なことは知ってるよ!」という方は、「RAWとJPEGの違い」項目をご覧ください。
RAWデータ・JPEGデータとは
RAWデータとは
RAWデータの「RAW(ロウ)」は、日本語で「生」のという意味です。
撮像素子からそのまま取り出された「生」の状態です。
ファイルの拡張子はメーカーによって異なります。
例えば、
- データ容量の違い
- 編集のしやすさ
- 写真の劣化
- 汎用性
1 データ容量の違い
RAWデータは、データ量は大きいことが特徴。
色情報をたくさん含んでいるからです。
一方でJPEGは、RAWデータに比べて容量が軽いです。
どれくらい違うのか、比較してみると
- RAW:約20MB
- JPEG:約5MB
となります。

RAWの方が、約4倍容量が多いです!
なのでRAWデータは、たくさん撮影するシーンにはあまり向いてません。
例えば、カット数が1000枚の場合、RAWデータは1枚あたり20MBほどになるので、
1000×20MB=20,000MB=20GB
となります。
その撮影を何日か繰り返すと、ハードディスクがすぐいっぱいになってしまいます。
なのでたくさん撮る場合は、JPEGの方が向いています。
2 編集のしやすさ
3 汎用性
RAWデータは汎用性が低く、JPEGデータは汎用性が高いです。
例えばCanonのカメラでRAWにして撮った場合、キャノンの純正現像ソフト「DPP(Digital Photo Professional)」であれば、写真を閲覧・編集することは可能ですが、Nikonの現像ソフトで閲覧・編集することはできないです。
逆も同様です。
しかしJPEGデータであれば、汎用性が高いので「Digital Photo Professional」でも「Capture NX-D」でも閲覧・編集することができます。
また現像ソフトに限らず、多くのソフトで閲覧することができます。
4 写真の劣化
RAWデータは、「生」の情報なので画像編集ソフトやRAW現像ソフトで手を加えても、写真が劣化しにくいです。
一方JPEGデータは、写真の劣化がしやすいことが特徴です。
JPEGは編集と保存を繰り返す度に画像が劣化していきます。
どっちで撮るのがオススメなの?
「RAW」か「JPEG」かは、「好み・撮り方」によって変わってきます。
どちらが自分に合っているか、考えてみましょう!
参考までに僕の意見をお伝えします。
RAWがオススメの人
- 容量が多いパソコンや外付けHDを持ってる人
- 編集をたくさんする人
- 1枚1枚じっくり撮る人
容量多めのパソコンや、外付けHDをお持ち(購入予定)ならRAWがオススメです。
RAWは1枚1枚の容量が大きいからです。
気にせず撮っていると、「いつの間にかパソコンの容量が一杯になってしまった・」なんてこともあります。
また、撮影後に写真編集ソフトなどで、調整をたくさんする方はRAWの方が合っています。
たくさん編集をしても、ほぼ画像が劣化しないからです。
「じっくり1枚1枚撮ることが多い」方もRAWがオススメです。
連写には不向きだからです。
とくに書き込み速度が遅いSDカードを使っている場合、連写しようとするとカメラに「書き込み中」の表示が出て撮影がストップすることもあります。
商品撮影や、風景写真を撮ることが多い方はRAWで撮っておくのも良いかもです。

ちなみに僕は仕事も趣味も、RAWで撮っています。「RAW→JPEG」は可能ですが、「JPEG→RAW」はできないからです。(仕事の時、RAWに戻し忘れるのがコワいというのもありますが。笑)
JPEGがオススメの人
パソコンの容量があまり多くない人は、JPEGの撮影がオススメ。
JPEGデータは、RAWと比較して容量が少ないからです。
具体的な数字で見てみると、JPEGデータならRAWに比べて、1/2の容量です。
つまり、RAWデータ1枚=JPEGデータ〇枚分です。
JPEGの方が、パソコンの容量をあまり消費せずに済みます
また、「ガツガツに画像編集はしない」方もJPEGがオススメです。
JPEGは、編集を重ねるたびに画像が劣化していくからです。
「数回の編集」もしくは「撮って出し」の方に向いてます。
最後に「連写で撮る」ことが多い人。
JPEGデータは容量が少ないので、連写が可能だからです。
なので例えば、運動会や、電車など被写体の動きが速い撮影にオススメ。

連写は、「ファイル容量」と「SDカードの書き込み速度」の兼ね合いです。自分のカメラはどれくらい連写ができるのか、一度テストしても良いかも!
RAW 現像やレタッチを楽しもう
僕は JPEG データで撮影した時は編集は一回までと決めています。
個人的には ローテーターの方が好きです撮影のスタンスが一枚一枚撮って
- Canon:cr2・cr3
- Nikon:nrf
- Sony:arw・sr2
- オリンパス:orf
- パナソニック:rw2
- 富士フィルム:raf
という拡張子です。
RAWデータは、カメラメーカーの純正RAW現像ソフトを使った場合、そのメーカーのRAWデータしか読み込めないです。
またRAWデータは、撮像素子からそのまま取り出されたデータなので、たくさんの情報を含んでいます。
例えば、撮影時に設定しておいたカメラのプリセット・コントラスト・シャープなどです。
なので、Canon「DPP(Digital Photo Professional)」でRAWデータを編集する場合、撮影後でもプリセットを変更することが可能です。
一方、JPEGデータだと このプリセットを後から変更することはできません。
また、色温度もRAWデータであれば後で変更可能です。
ちなみに今、お伝えしたことは純正カメラメーカーのRAW現像ソフトに限った話で、「Photoshop」「Lightroom」や「luminar 4」だと、RAWデータでもJPEGデータでもどちらでも色温度を変更することができます。
JPEGデータとは
JPEGとは、画像の保存方式の1つで拡張子が「.jpg」や「.jpeg」となります。
JPEGは、画像が圧縮してある保存方式です。
画像に処理を施して画像の情報を少なくし、ファイルサイズを小さくしています。
ちなみに「jpg」と「jpeg」はどちらも同じです。
カメラ内の表記では、JPEGではなく「L、M、S」や「FINE、NORMAL、BASIC」と表記されています。
L、M、Sは画像のサイズ(大きさ)のことで、「FINE、NORMAL、BASIC」は圧縮率を表してします。
圧縮率は「FINE、NORMAL、BASIC」以外にも、アイコンで表記されてるケースもあります。
これらどれも「JPEGデータ」という意味です。
個人的なオススメというと、「Lサイズで低圧縮のJPEG」です。
ファイル容量が多くなってしまいますが、大は小を兼ねるで、大きい写真を後で小さくすることは可能だからです。
逆に、小さい写真を後で大きくするのは無理が生じるのであまりお勧めしません。
(できないことはないですが)
RAW現像:RAWデータをJPEGに変換すること
せっかくの機会なので、覚えてほしい単語が「RAW現像」です。
RAW現像とは、RAWデータをJPEGデータに変換することを言います。
「現像」という言葉は、フィルム時代の名残です。
汎用性の低いRAWデータから、汎用性の高いJPEG データに変換することで、みんなが撮った写真を見れる状態になります。

JPEGデータをRAWデータに変換することはできません。
コメント