こんにちは、カメラマンの長谷川 ksk_photo_manです!
プロのカメラマンを目指している方、ポートレートライティングに興味を持っている方、 「玄光社」から出版されているライティングの本を読んでも現場に活かし切れない方へ。
ライティングの本は詳しく書いてあって嬉しいんだけど、 「この機材、ウチにはないんだけど・・」 「もっとライティングの例が見たい」 って思うときありませんか!?
今は僕は料理の写真をメインにやっているカメラマンですが、お役に立てればと思い、今回は「ポートレートライティングの学び方」についてお伝えしますね。
その前に、ポートレートライティングの基本をおさらいです。
基本のポートレートライティング
レンブラントライティング
45度くらいの角度で、上方から照明を当てます。
シャドー側の頬に逆三角形のハイライトが入るのが特徴ですね。
顔の立体感が表現され、重厚な雰囲気を出すことができます。
バタフライライティング
被写体の真正面に向かって、高めの位置から光を当てます。
そうすると鼻の真下に蝶々のような影ができます。
この形からバタフライライティングと呼ばれます。 卵形の顔に用いると効果的なライティングです。
ループライティング
レンブラントライティングは、老け顔に写りやすい欠点があります。
ルーブライティングは、その改良型です。
目にキャッチライトが入り、全体にハイライト部分が増えます。
スプリットライティング
スプリットとは、左右に分かれた状態のこと。
サイドからの光で顔の右と左が明暗に分かれた状態になります。
スプリットライティングは、顔を細く見せる効果があります。
また、ドラマチックな雰囲気を出すことができます。
ポートレート撮影のライティングの学び方
冒頭でも伝えたとおり、ライティング関連の本は学ぶことが多いです。
しかし「もっと日常的に使えるライティングを学びたい」「もっとライティングの例が見たい」と思う方もいると思います。
そう思ったことがある方は、自分で「ライティングノート」を作ることをオススメします。
ライティングノートの作り方
参考までに昔僕が書いたノートです。

「ナツヤスミ(夏休み)」って書いてある。笑 この時の僕は夏休みを求めていたんだね。笑
僕の場合ですが、ノートの左側に参考にしたい写真(雑誌などから切り取り)を貼り、右側にはライティングを書いていました。
ライティングの見つけ方
自分で雑誌を買ってきて参考にしたい写真をノートに貼る場合、「どんなライティングで撮影されたか」自分で見つける必要がありますね。
そのとき、見るポイントは2カ所。
「目」と「人物の輪郭部分」です。
「目」にはモデルさんの前方のライトが写ります。
「人物の輪郭部分」には、モデルさんの後方のライトが影響します。

ライティングの見つけ方<例>
参考としてこの雑誌の表紙写真で考えてみまます。
まず「目」を見ます。
ライトが2つ写り込んでいますね。
つまり、被写体の前方にライトが2つあるということです。
次に、輪郭部分を見ます。
明るくなっている部分が2カ所あります。
つまり、被写体の後方に少なくともライトが2つあることがわかります。
なのでこの写真は、合計4つ以上のライトがあり、照明の位置もなんとなくわかってきますね。
どんなライトが使われているかまで解説すると長くなるので、それはまたの機会に。
「実際にノートに書いてみる」のが大切です。 ぜひやってみてください!
絵画の巨匠から学ぶ
また、巨匠と呼ばれが画家の作品から学ぶこともいいと思います。
なぜなら彼らは、今の時代の僕たちより「時間をかけて、じっくり被写体の光を観察していた」方だからです。
二人ご紹介しますね。
レンブラント・ファン・レイン

ライティングの名前として使われるくらい有名ですね。
レンブラントほど自画像にこだわり、描き続けた画家はいない。 ・・レンブラントは、外見の美しさや、単なる性格の描写だけではなく、人間の深い内面、人間の心を描こうとした画家だ。 引用:巨匠に教わる絵画の見方
ヨハネス・フェルメール

柔らかい光の作品が多い画家ですね。 この柔らかい光、個人的は好きな光です。
構図を意識して光、形、色の要素を駆使した画家。・・フェルメールは現代絵画の遠いパイオニアなのだ。 引用:巨匠に教わる絵画の見方
「画家の作品見るのおもしろそうだなぁ〜」って思われた方は、入門書として「巨匠に教わる絵画の見方」がオススメです。
いろんな画家の作品が解説付きでわかるので読んでいて楽しいです!
絵画を見ると想像力が刺激されて、新しいアイデアのヒントになることもありますよ!
今回は以上です。 ではまた!
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