こんにちは!カメラマンのけいすけ(@ksk_photo_man)です!
- ビットマップ画像とベクトル画像がよく分からない…
- ラスタライズって何?
本記事でお伝えする内容は次のとおりです。
上記について、Adobe歴20年・Photoshop認定プロフェッショナルの筆者がわかりやすく解説します。
それでは、一緒にPhotoshopの世界を深く探求してみましょう。
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ラスタライズとは
ラスタライズとは、ベクトル画像として作られたオブジェクトを、ビットマップ画像に変換することをいいます。
ラスタライズをした後も、Photoshopの操作を行うことができます。
ただし、ライスタライズすると一部の機能が制限されます。
例えば、長方形ツールで作ったシェイプをラスタライズした後、長方形ツールを選択しても「塗り」や「線」などの再編集ができなくなります。
文字ツールも同様で、一度ラスタライズすると、文字ツールでの再編集ができなくなります。
また、一度ラスタライズするとベクトル画像に戻すことができず、ビットマップ画像としてしか扱えなくなります。
もう少し詳しくお伝えしていきますね。
Photoshopで扱う画像の種類
Photoshopで扱う画像が大きく分けて以下の2つがあります。
- ビットマップ画像
- ベクトル画像
それぞれについてお伝えしていきますね。
ビットマップ画像とは
ビットマップ画像とは、小さなドットの集合で描かれた画像のことをいいます。
撮影した写真をPhotoshopで開いた場合は、ビットマップ画像になります。
細かいドットで構成されているので、色の違いや濃淡などの情報が必要な、写真・画像に向いています。
ただし画像を拡大しすぎると、輪郭のギザギザが目立ってしまいます。
また編集を加えすぎると、画像が劣化することがあります。
ちなみにこのドットをピクセル(pixel、画素)といいます!
ベクトル画像とは
一方、ベクトル画像とは、図形や線で作られた画像のことです。
例えば、長方形ツールで作られたシェイプ、文字ツールで入力したテキストなどのオブジェクトは、ベクトル画像になります。
ベクトル画像の特徴は、拡大・縮小・変形などの加工を行っても、画像は劣化せず常に輪郭がはっきりしていることです。
輪郭がはっきりしているので、イラストやロゴに向いています。
ただし、たくさんの線や配色を描くと、Photoshop側の計算量が多くなり、処理に時間がかかることがあります。
シェイプ(ベクトル)で作られたレイヤーのことシェイプレイヤーといいます。
ビットマップ画像とベクトル画像の違い
ビットマップ画像とベクトル画像の違いを一覧表にまとめるとこんな感じです。
ビットマップ画像 | ベクトル画像 | |
---|---|---|
拡大・縮小・変形 | 画質が落ちる | 画質は変化しない |
ファイルサイズ | 比較的 大きい | 比較的 小さい |
向いてる画像 | 写真 | イラスト・ロゴ |
向いてるファイル形式 | JPG・PNG・GIF・PSDなど | SVG・EPSなど |
ラスタライズすると使えるツール
ベクトル画像は拡大・縮小しても、劣化せず輪郭がはっきりしているというメリットがありますが、下記のツールは、ベクトル画像に対して使うことができません。(一部)
- ブラシツール
- 消しゴムツール
- 塗りつぶしツール
- フィルター
これらの操作を行うためには、ラスタライズ(ベクトル画像をビットマップ画像に変換)してあげる必要があります。
最後に、繰り返しになりますが、一度ラスタライズするとベクトル画像に戻すことができなくなるので、ラスタライズ前に別名保存しておくと安心です。
Photoshopラスタライズに関するよくある質問
- ラスタライズすると何になりますか?
-
ラスタライズとは、ベクター画像をビットマップ画像に変換することを指します。
- Photoshopでラスタライズするメリットは?
-
Photoshopでラスタライズするメリットとしては、以下のようなものがあります。
- 編集不可能な画像データに変換することで、画像の品質を向上させることができます。
- ファイルサイズを小さくすることができます。
- レイヤーを統合することで、ファイルの管理がしやすくなります。
- テキストやベクター画像をラスタライズすることで、編集がしやすくなります。
- ラスタライズは必要ですか?
-
ラスタライズは必要性については、編集不可能な画像データに変換することで、画像の品質を向上させることができるため、必要に応じて行うことがあります。
例えば、印刷物の場合、高品質な画像を使用する必要があるため、ラスタライズすることがあります。
- Photoshopでラスタライズ化するには?
-
Photoshopでラスタライズする方法については、以下の手順を行います。
- Photoshopを起動し、ラスタライズしたいレイヤーを選択します。
- 編集メニューから「ラスタライズ」を選択します。
- ラスタライズのオプションを選択し、OKをクリックします。
Photoshopラスタライズまとめ
この記事では、ラスタライズと、それに関連するPhotoshopで扱う画像の種類、具体的にはビットマップ画像とベクトル画像について詳しく解説しました。
ラスタライズとは、ベクトル形式の図形を、ひとつひとつのピクセルに分割されたビットマップ画像に変換するプロセスのことを指します。
ラスタライズを行うことで、以前は使えなかったPhotoshopのツールが使用可能になることもお伝えしました。
これらの知識を基に、適切な画像形式とツールを選択して、より良いデザイン作成に活かしていってください。
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