こんにちは!カメラマンの長谷川です。
ストロボを使って料理の写真を撮ってみたい
と思っていませんか?
この記事では、料理写真のライティング紹介と「どうやってライトの位置を決めたら良いのか」についてお伝えします。
簡単なプロフィール
- 広告写真スタジオ7年勤務
- カメラ歴12年
- 料理撮影をメインに活動しているプロカメラマン
料理撮影のストロボライティング
あくまで僕の例ですが、ストロボを3つ使っています。
- 写真全体のトーン
- 料理の立体感(コントラスト)
に影響します。
メインライトを上に移動
例えば、ストロボライトを上に移動させると、
- 光は全体に回りやすくなる
- 写真のトーンはコントラストが低く
- 立体感も少なく
なります。
光が全体に回るので、優しい印象になります。
「背景のみ」の写真を見ると、写真全体に光が回ってる様子がわかると思います。
なので、女性が好む食べ物(例:スイーツ・ケーキなど)の場合、ストロボライトの位置は少し上の方が撮りやすいと思います。
ただ、高い位置にしすぎると「お店の照明で撮りました」感が出てくるので、ご注意を!
メインライトを下に移動
逆にストロボライトを下に移動させると、
- 写真全体のトーンはコントラストが高く
- 立体感が強調
されます。
写真全体のコントラストが強くなるので、立体感が強調されます。
良く言えば「かっこいい」(悪く言えば「コワイ」)写真になります。
メインライトの上下の比較
今回は、お皿が1つなので、メインライトの位置が低くても良いと思います。
ただお皿の数が多い場合は、高い位置からメインライトを当てた方が良いです。
低い位置から当てると、ストロボの反対側にあるお皿まで光が届かないからです。
メインライトの前後
メインライトの前後は、「写真全体の雰囲気を重視する」か「”料理が美味しそうに見える”を重視するか」に影響します。
(文字で伝えるのがとても難しい・・・)
メインライトを奥に移動
メインライトを後ろに移動させると、写真全体の雰囲気が良い写真になります。
奥から、光が差し込んでいるような写真になるからです。
写真全体としては、爽やかな印象の写真になります。
ただ「”料理が美味しそうに見える”」は、少なくなるかなと思います。
また、メインライトが奥にいくと、より「逆光」の位置になっていくため、「色」が見えにくくなります。
メインライトを手前に移動
メインライトを前に移動させると、写真全体の印象は少し下がりますが、料理がより美味しそうに見えます。
メインライトを前に移動させたことで、料理への影響が大きくなるからです。
メインライトが手前に移動すると、より「色」が表現されます。
メインライトの前後を比較
料理が美味しそうに見える”を重視したい場合は、比較的、前の方にメインのライトを移動させた方が良いです!
メインライト+サブライト①
サブライト①は、「色」専用のストロボライトです。
手前からの光で、料理のシャドー部分を明るくします。
料理の「色」は、シャドー部分で見せるからです。
このストロボライトは、ストロボの出力パワーで調整します。(位置は固定なので)
最初はストロボの最弱パワーからスタートして、テスト撮影をしながらバランスを見ていくといいです。
これはレフ板でも代用できます。
僕は、サブライト①と、レフ板を併用しています。
シャドー部分に光を当てて、料理の「色」を見せます。
このライトを強くしずぎると、「合成写真」っぽくなってしまうので、やりすぎ注意です
メインライト+サブライト①+サブライト②
サブライト②は、「シズル感」専用のストロボライトです。
このストロボライトは、「位置」と「出力パワー」で調整します。
位置は、だいたい後ろ45度、”高さはお皿の”20cm上です。
「高さはお皿の」というのは、お皿や器によって、ストロボの高さ位置が変わるからです。
「出力パワー」は、ストロボパワーの最弱から始めると良いです。
このサブライト②で、シズル感を強調します。
最後に
ライティング初心者の方は1つでも全然だいじょうぶです。
メインライト1つでも充分に美味しそうに撮れます。
それと今回はボックスライトを使いましたが、ボックスライトは比較的コントラストが強いです。
なので、撮影スペースが確保できる方は、アートレやトレペを垂らしてディヒューザー越しのライティングをした方が撮りやすいかもです!
カメラ講座をお読みなってくださった方は、この記事で以上です!ここまで読んでくださってありがとうございました!
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