こんにちは!カメラマンの長谷川 ksk_photo_manです!
僕は料理の撮影する場合、スピードライトの多灯ライティングで撮っています!持ち運びに便利で、狭い撮影スペースでも対応できるのでスゴく愛用させていただいております。
今は、5灯持ってます。
そこで今回は、スピードライトの使い方をお伝えしますね!この記事はこんな方に向けて書いてみました!
- スピードライトの購入を検討している方
- スピードライトを購入してすぐの方
とくに「購入を検討している方」は、スピードライトを少し知ってから購入することをオススメします。
どうしてかというと、
「どんな機能があって、どんなことができるのか」を知ってから購入した方が、あなたに合ったスピードライトを選ぶことができると思うからです。
スピードライトあると便利ですよ^^
スピードライトを使うなら覚えておきたい用語
ガイドナンバー(GN)
「ガイドナンバー」とは、簡単に言うとストロボが発光可能な光の量のことです。数字が大きければ、より多くの光を発行することができます。
一般的に、数字の大きさと比例して、スピードライトの値段も高くなります。
この記事でもう少し詳しく説明していきますね!
バウンス
ストロボから出た光を、 天井や壁に反射させて間接的に被写体に光を当てることをバウンスといいます。スピードライトに限らず、大きなストロボを使う場合でも、光を直接被写体に当てることはあまりないです。
スタジオライティングでは、ディフューザーと呼ばれる乳白色の薄い(トレッシングペーパーなど)を通して光を拡散させて使います。
この方が、自然な光を作り出すことが出来るからです。
だけど、このやり方だと、多くの機材を必要になります。(ディフューザーと、ディフューザーを設置するためのスタンドなど)
なので、手頃な方法として天井や壁に拡散させて自然な光を作り出します。
調光補正
ストロボの光量を調整できる機能のことです。
ワイヤレス無線シンクロ
ワイヤレス無線シンクロを使うと、 カメラから離れた位置にあるスピードライトを発光させることができます。
日中シンクロにチャレンジしてみたい方は必須のアイテムです!
また最近のワイヤレス無線シンクロは優れていて、カメラから離れた位置にあるスピードライトに対して、カメラ側から光量を調整できる機種もあります。
わざわざクリップオンストロボのところまで行き、光量を調整してカメラ位置まで戻ってくるという手間が省かれるのですごく便利です。
また、撮影のバリエーションを増やすこともできますよ!
無線シンクロはスゴく便利!
調光補正
デジタルカメラで言う露出補正に近いです。
ストロボの光の量を調整することです。
日中シンクロ
明るい日中にストロボを発光させ撮影する撮影方法のことを指します。
次は、ガイドナンバー(GN)について詳しく見ていきましょう!
ガイドナンバー(GN)ってなに?
ガイドナンバーとは、そのストロボがどの程度遠くまで発光できるのかを示す値です。
「光の強さ」っと覚えて頂いてもだいじょうぶです^^
このガイドナンバーは大きければ大きいほど、遠くまで発光できます。
ガイドナンバーは、スピードライトの取扱説明書や主な仕様の欄に必ず記載してあります。
ガイドナンバー(GN)の計算式
ガイドナンバーは、以下の式でできています。
ガイドナンバー÷絞りの数値=被写体までの距離
(どのガイドナンバーも大抵ISO感度100の場合のもので例えられます)
この式を覚えれると、
どれくらいの距離、被写体と離れていても撮影できるんだろう?
ってなったとき、式に当てはめるとわかります!
例えば、
- ガイドナンバーが30のスピードライトを使い
- ISO感度100
- 絞りの数値F4
で撮影しようとした場合、
30÷4=7.5
なので、7.5メートル内までの距離ならきれいに撮れる、ということになります。
ガイドナンバー(GN)の計算例
ほかの具体例として、
「適切に発光するための絞り値を知りたい」ときにも使えます!
例えば、
- ガイドナンバーが30のスピードライトを使い
- ISO感度100
- 被写体との距離が6メール
の場合、
30÷6=5
という計算式になります。
なので、このガイドナンバーのストロボを使用して適切な発光をするためには、絞りの数値をF5にする必要があるということです。
もし同じシチュエーションで、ISO感度が800だった場合は、ISO感度が100から800へ「3段」上がっているので、合わせて絞りの数値も「3段絞る」ことになります。
つまりガイドナンバー30のスピードライトを使用して、ISO感度800の状態で5メートル先の被写体をきちんと写そうとしたら、絞りの数値はF14になるということです。
このように、使用するスピードライトのガイドナンバーから、適切な被写体との距離や絞りの数値を「測定」することができます。
同調(発光)するシャッタースピードの限界
スピードライトを利用する際の注意点は、どの程度のシャッタースピードで撮影するか、です。
スピードライトは、全てのシャッタースピードに同調して発光してくれるとは限らないです。
シャッタースピードが速すぎてしまうと、ストロボの光がシャッタースピードについてこれなくなります。
結果、写真に光が反映されなくなり、画面が黒く落ちてしまいます。
更に速くすると、最終的には真っ黒な画面になります。
シャッタースピードには、同調(シンクロ)して発光するための限界値があります。
ちなみにこれは、スピードライトだけではありません。
スタジオ撮影などで大掛かりなストロボを使用する場合にも同様の症状が表れます。
では、どの程度のシャッタースピードであれば、この問題を回避できるか。
これは、利用するカメラに依存します。
古い機種であれば1/ 60秒以上でこの現象が表れます。
一般的には1/125秒〜1/250秒程度です。
この同調速度は、カメラのスペック表などに記載されてます!
機種が新しくなればそれだけ、速いシャッタースピードでも同調できるように改良されています。
速いシャッタースピードに対応してくれる機種の方が、選択肢の幅が広がりますね。
また「日中シンクロ」で撮影する際は、シャッタースピードで背景の明るさを調整する必要があります。
ハイスピードシンクロ
キャノンの「EXシリーズ」には、「ハイスピードシンクロ」という設定があります。
カメラ本来の同調速度を超えたシャッタースピードでも同調(シンクロ)可能な設定です。
シャッタースピードの選択の幅は広がりますが、電池の減りも早いので、ストロボを多用するときには注意が必要です。
スピードライトの3つのモード
まず、スピードライトの操作には大きく分けて「マニュアル」と「オート」があります。
オートは、さらに「A (自動調光)モード」と「TTLモード」の2つの種類に分けられます。
マニュアル
まず「マニュアル」についてお伝えしますね。
「マニュアル」は、自分で光の量を調節して発光させます!
「1/1」がそのスピードライトのマックスの光量。
「1/1」→「1/2」→「1/4」・・・と何段階かに分けられた光の強弱の中から選択します。
AオートとTTLモード
それに対して「オート」は、自動で光を測定し発光させます。
「Aモード」は「ストロボそのもの」が、「TTLモード」は「カメラ」が足りない光の量を測定して発光する仕組みになっています。
「TTLモード」は、スピードライトにカメラが測光した結果を送り、それをもとに光らせます。
「TTLモード」を利用することで、カメラ側の設定を反映させた調光が可能ということです。
ISO感度やレンズの焦点距離などが自動でストロボ側に反映されます。
それにより高度な発光の調節を簡単に行うことができます。
「Aモード」の場合、カメラの動作にかかわらずスピードライトが独自で測光して発光させます。
スピードライトの選ぶときに気をつけたいこと
最近、アマゾンを見てるとスゴく安いスピードライトがありますよね!?
例えば、コレです!
純正に比べて値段がスゴく魅力的なので、気になりますよね^^
僕も4台持ってるので、品質はだいじょうぶです!
ちなみに、Yongnuoは、「ヨンヌオ」、NEEWERは「ニーワー」と読みます。
だけど、1点注意してください!
それは、この「Yongnuo製 YN560 Ⅲ」は「マニュアルのみ」です!
ほかにも、中国メーカーのストロボはTTL機能がなく、マニュアル発光のみの機種があります。
購入を検討しているときは、注意してください。
記事内でお伝えしたオートが使えないので、1台目のスピードライトとしては、ちょっとハードルが高いかなっと思います。
スピードライト比較一覧(Canon・Nikon・Yongnuo・Neewer)
さてここからは、スピードライトのスペックを比較。
主に比較するのは、「ガイドナンバー」と「価格(2018/10現在)(Amazon調べ)」です。
お財布と相談しながら、検討してみてくださいw
(商品名をクリックorタップすると、Amazonのページに飛びます!)
Canon製
商品名 | ガイドナンバー | 価格 |
---|---|---|
270EX II | 27 | ¥ 16,500 |
430EX III-RT | 43 | ¥ 27,946 |
600EX II-RT | 60 | ¥ 57,900 |
470EX-AI | 47 | ¥ 44,690 |
EL-100 | 21・26 | ¥ 21,870 |
Nikon製
Yongnuo製
商品名 | ガイドナンバー | 価格 |
---|---|---|
YN560 III | 58 | ¥ 6,600 |
YN560 IV | 58 | ¥ 7,318 |
YN600EX-RT II | 60 | ¥ 12,580 |
YN680EX-RT | 60 | ¥ 24,799 |
モードと対応機種の比較↓
商品名 | モード | 対応 |
---|---|---|
YN565EX-II Canon専用 | TTL, M, Multi, Sc, Sn, S1, S2 | Canon |
YN-565EX Nikon専用 | ETTL,M,マルチ | Nikon |
YN560 III | M、マルチ/スレーブ機能:S1、S2、RX | Canon、Nikon、Olympus、Pentaxなど |
YN560 IV | M、マルチ / スレーブ機能:S1、S2、TX、RX | Canon、Nikon、Olympus、Pentaxなど |
YN600EX-RT II | TTL、M、マルチ、Gr | Canon |
YN680EX-RT | TTL、M、マルチ、Gr | Canon |
Neewer製
商品名 | ガイドナンバー | 価格 |
---|---|---|
TT560 | 38 | ¥ 3,199 |
NW-565 | 58 | ¥ 4,999 |
NW-670 | 58 | ¥ 4,599 |
NW680/TT680 | 58 | ¥ 5,999 |
750II | 58 | ¥ 4,999 |
Neewer安いですねっ!
商品名 | モード | 商品名 |
---|---|---|
TT560 | M, S1, S2 | Nikon、Canon、Pentax、Olympusなど |
NW-565 | TTL, M, FEB, Slave, S1, S2,マルチ | Canon、Nikon(選択) |
NW-670 | TTL, M,マルチ | Canon |
NW680/TT680 | TTL, M, マルチ | Canon |
750II | TTL, M, マルチ | Nikon |
特別な理由がない限り「Yongnuo」や「Neewer」でよろしいかと!
ライティングが学べるオススメ書籍
本には、実例がたくさん載っているっという良さがあります!
パーっと眺めているだけで、「あ〜こんなこともできるんだぁ」って感覚的に掴むことができますよ〜!
以上、スピードライトの基本的な使い方をお伝えしました。
スピードライトを使う時は、自然光と一緒に使うときがあります。
いきなりやろうとすると、頭がこんがらがってしまうことも。
そこで次の記事では、「ストロボとシャッタースピードの関係」を解説しています。
よろしければごらんください。
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