こんにちは!長谷川です。
カメラを始めたばかりの方で
カメラってどんな用語があるの?何から覚えたらいいかわからない。
と思っていませんか?
この記事では初心者に「まず覚えて欲しいカメラ用語5つ」と「用語集」の2部構成でお伝えします。
覚えて欲しいカメラ用語5つ
露出(明るさ)
「露出」とは、写真の明るさのことです。
写真の露出(明るさ)を決める要素は、
- 絞り
- シャッタースピード
- ISO感度
の3つを調整して決めます。
また、写真が明るいことを「露出オーバー」、写真が暗いことを「露出アンダー」「露出不足」という言い方をします。
露出を明るくしたり暗くしたり調整することを「露出補正」と言います。
絞り(F値)
「絞り」とは、レンズ内部にあり、光が通る穴のの大きさを調整するものです。
絞りは、開いている方が光をたくさん取り込むことができ、絞りが閉じていると光を取り込む量が少なくなります。
この絞りがどれくらい入っているのかを表すのが「F値(エフチ)」です。
- 数字が小さいと絞りが開いている状態
- 数字が大きいと絞りが閉じている状態
です。
また、F 値は被写界深度と密接な関係があります。
- 数字がが小さい=被写界深度が狭い=写真のボケを楽しめる
- 数字がが大きい=被写界深度が広い=写真全体がシャープに
シャッタースピード
「シャッタースピード」とは、シャッターが開いている時間のことです。
シャッター速度ということもあります。
シャッタースピードが速いと被写体をピタッと止めることができ、シャッタースピードが写真がブレやすくなります。
ボディ上部のモニターは、分母の数字が表示されています。
例えば、
- カメラの表示が「10」⇒実際のシャッタースピードは「1/10」
- カメラの表示が「200」⇒実際のシャッタースピードは「1/200」
ということになります。
つまり、
- 数字が小さいほどシャッタースピードが遅い
- 数字が大きいほどシャッタースピードが速い
ということです。
ちなみに1秒より遅いシャッタースピードは、「1″”(1秒)」「2””(2秒)」「10″”(10秒)」といった具合に表示されるよ。
ISO感度
「ISO感度」とは、光に対する感度を数値化したものです。
呼び方は「アイエスオーカンド」「イソカンド」といいます。
- 数字が小さいと光に対する感度が低い状態
- 数字が大きいと光に対する感度が高い状態
のことを表しています。
例えば、ISO100よりISO400の方が感度が高く、明るい写真になります。
数字が大きいほど明るくなるので、暗い環境でも撮影しやすくなります。
ただしあまり数字を大きくしすぎると、写真にノイズが発生します。
ノイズとは、写真がザラザラしてしまうことです。
フィルム時代から写真をやっている方の中には、「ISO感度」のことを「アーサー」「アーサーカンド」と呼ぶ方もいらっしゃいます。(ASA:アメリカ規格)
ホワイトバランス
人間の目はよくできているので、どの環境でも白いボールを見たとき、どの環境でも白と認識することができます。
しかし実際は、光源によって青っぽく映ったり、赤っぽくなったりしています。
デジタルカメラの場合、正しい色を表示するためにカメラの設定してあげる必要があります。
これが「ホワイトバランス」です。
カメラの機種によっては、ホワイトバランスの頭文字をとって「WB(White balance)」と表示している場合もあります。
カメラが自動でホワイトバランスを設定してくれる機能を「オートホワイトバランス(AWB)といいます。
また、青っぽい光や赤っぽい光のことを「色温度(K:ケルビン)」で表します。
カメラの用語集
あ
アイレベル
立った状態で目線の高さから撮影すること
アスペクト比
写真の縦と横の比率のこと。
「3:2」「4:3 」「16:9」「1:1」などがあります。
圧縮効果
被写体と背景の距離が圧縮されて近くにあるように写る効果のこと。 望遠レンズで撮影した時に起きやすい。
アングル
カメラの角度のこと。
被写体を下から見上げる角度をローアングル、高いから見下ろす角 度をハイアングルと言います。
色かぶり
蛍光灯の下で写真を撮ると 青緑がかった写真になることがありま す。
このように光源の影響で写真の色味が、偏ってしまうことを色かぶりと言います。
エクステンションチューブ
カメラとレンズの間に装着する中間リングのこと。
装着することで、高倍率で写真を撮ることができます。
か
画角
画角とは、写真に写る範囲を角度で表したものです。
焦点距離の短い広角レンズは、画角が広い。
焦点距離が長い望遠レンズ、は画角が狭くなります。
画像処理エンジン
撮像素子(センサー)が受けた 光を電気信号にデジタル処理する機構のことです。
画像処理エンジンの性能はカメラの表現性能に影響します。
逆光
被写体の背後から当たる光のことです。
魚眼レンズ
半球状の形をしたレンズです。 180 度写すことができます。
記録メディア
撮影した写真を記録するメディアのことです。
現在は SD カードとCF カードが主流です。転送速度をクラスで表しています。
クラスが高いほど、カメラから記録メディアへの転送速度が速くな ります。
クリエイティブフィルター
写真の印象を変える機能のことです。
クリエイティブフィルターはキャノンの名称でメーカーによって 異なる名称になります。
- Nikon:クリエイティブモード
- Pentax:デジタルフィルター
- Sony:ピクチャーエフェクト
- Panasonic:クリエイティブコントロールモード
- Olympus:アートフィルター
- Fujifilm:アドバンストフィルター
グリッド表示
ファインダーや液晶モニターに表示される格子線のことです。
水平垂直や傾きを確認したいときに役立ちます。
クローズアップレンズ
レンズの先に取り付けることで被写体を大きく撮影することができ ます。
広角レンズ
写せる範囲(画角)が広いレンズです。
光源
太陽など光の発生源のことです。
蛍光灯や白熱灯など、光源の色味で写真に色かぶりが起こってしま うことがあります。
構図
画面構成のこと。
ゴースト
ゴーストとは、丸型や絞りの形状の光が、画面内に写りこむこと。
逆光など、強い光が画面内に入ると起きる現象です。
さ
サイド光
被写体の横から当たる光のことです。
立体感が出やすく、被写体の存在感が強くなる傾向があります。
撮像素子(さつぞうそし)
レンズから入る光を画像に変換する機構のことです。 大きいほど高画質になります。
三分割構図
三分割構図とは、縦と横に3分割した線を引き その交点に被写体を配置する構図のことです。
バランスが取りやすく使いやすい構図です。
視度調整
自分の視力に合わせて、ファインダー内が鮮明に見えるように調整することです。
ファインダー付近にある視度調整つまみを回すことで、調整することができます。
写真編集ソフト
写真編集ソフトとは、撮影後の写真(JPG・RAW)を、編集・加工できるソフトです。
一般的に、「明るさ」や「色味」などを変更できます。
「画像編集ソフト」「写真加工ソフト」「画像加工ソフト」とも言います。
例えば、「Luminar AI」や「Photoshop」「Lightroom」などがあります。
順光
被写体の正面から光が当たっている状態です。
発色が鮮やかに表現される、立体感が出にくいという特徴があります。
焦点距離
レンズから撮像素子までの距離のこと。
- 焦点距離が短い=写せる範囲(画角)が広い
- 焦点距離が長い=写せる範囲(画角)が狭い
水準器表示
ファインダーや液晶モニターで傾きを表示するもの。
スピードライト
カメラ上部につける外付けストロボのこと。
クリップオンストロボとも言います。
スポット測光
測光モードのひとつ。
画面中央部のわずかな部分で明るさを 測ること。
ズームリング
ズームレンズに搭載されている、
回すことで焦点距離を変えることができます。
測光
測光とは、被写体の明るさを測ること。
た
大三元レンズ
レンズの大三元とは、F2.8の広角・標準・望遠ズームレンズ3本ことを指しています。
ほかにも「F4の小三元」があります。
由来は、麻雀の「役」からきています。
単焦点レンズ
単焦点レンズは、焦点距離が固定されているレンズのこと。
ズームはできません。
明るいレンズが多いです。
中央部重点平均測光
測光モードの1つです。
画面中心に重点を置いて測光する方法。
適正露出
適正露出とは、撮影者が適正だと判断した露出のこと。
手ぶれ
手持ちで撮影している時、手が動いて写真がブレて写ってしまうこと。
参考:写真がブレる?手ブレしないシャッタースピードの目安と対処法
電子ビューファインダー
ミラーレスカメラの上部に外付けでつけるファインダー。
ドライブモード
撮影枚数や方法を変更する機能のこと。
一枚撮影や連続撮影、セルフタイマーなどがあります。
な
流し撮り
動く被写体を撮影する時、被写体の動きに合わせてカメラを動かして撮影すること。
スピード感がある写真を撮ることができます。
ノイズ
画像が粗く、ザラザラした質感が出ること。
ISO感度が高いと、出やすくなります。
ノイズリダクション
高感度撮影で出たノイズを、カメラが自動で軽減してくれる機能のこと。
は
ハイキー
ハイキーとは、明るめに撮った写真のこと。
柔らかい写真に仕上がることが多いです。
反対に暗めに撮ることを「ローキー」と言ったります。
バストアップ
人物撮影のとき、胸から上を撮影すること。
被写界深度
被写界深度とは、シャープに写る範囲のこと。
- F値が大きい=シャープに写る範囲が広い
- F値が小さい=シャープに写る範囲が狭い
標準露出
カメラの自動露出に任せて撮影した露出のこと。
ファインダー
一眼レフカメラの上部にある小さい窓。
写真に収める範囲を確認することができる。
ファインダー視野率
ファインダー視野率は、実際に写真に移せる範囲と、ファインダーで見える範囲を、比率で表したものです。
視野率が100%のカメラは、 ファインダーで見える 画像と同じ範囲を写すことができます。
入門機は、95%〜98%が多いです。
フォーカスリング
ピントを合わせるためのもの。
マニュアルフォーカスの時に使います。
フォーカスロック
シャッターボタン半押しで被写体にピントを合わせ、 半押しした状態で構図を変えて撮影すること。
フォーサーズ
撮像素子 (センサー)のサイズのひとつです。
APS-Cよりサイズが小さく、ミラーレスに搭載されていることが多 いです。
俯瞰(フカン)
被写体を真上から撮影すること。
フルサイズ
撮像素子(センサー)のサイズのひとつ。
アナログカメラの35ミリフィルムと同じサイズ。
センサーサイズは、フルサイズのほかに「APS-C」があります。
ホワイトバランス(WB)
ホワイトバランスとは、撮影環境の色味を補正して、白を白く写すための機能です。
ま
前ボケ
被写体の手前にボケを作ること。
マクロレンズ
花やアクセサリーなど、小さい被写体を大きく撮影することができるレンズのこと。
レンズマウント
カメラとレンズの接合部分のマウントのこと。
一般的に、メーカーごとでマウントが違います。
露出補正
写真の明るさを調整する機能のこと。
数字・A〜Z
35mm換算
同じ焦点距離のレンズを使っても、センサーサイズによって画角が変わります。
センサーサイズごとに画角が変わってしまうと、「どれを基準にしたらいいかわからない」となってしまいます。
そこで、「基準を作ろう」となったのが「35mm換算」です。
35mm(フルサイズ)を基準にして、画角を求めたりします。
AEロック
露出を固定しまま撮影する方法のこと。
AF(オートフォーカス)
カメラが自動でピントを合わせてくれる機能のこと。
カメラの初期設定では、シャッターボタン半押しでピントを合わせる設定になっています。
AI SERVO(AI サーボ)
被写体にピントを合わせ、シャッターボタンを半押ししている間、 被写体が移動してもピントを合わせ続ける機能。
AI SERVO はキャノンの名称です。
- Nikon:コンティニュアス AF サーボ(AF-C)
- PENTAX:コンティニュアス AF(AF.C)
- SONY:フルタイムコンティニュアス AF
- Panasonic:AF コンティニュアス(AFC)
- OLYMPUS:コンティニュアス AF(C-AF)
- FUJIFILM:コンティニュアス AF
APS-C
APS-Cは、撮像素子(センサー)サイズを 1 つ。
フルサイズより小さく、 入門機の一眼レフによく搭載されています。
MF(マニュアルフォーカス)
手動でピントを合わせること。
RAW
写真の保存形式の一つ。
生のデータという意味です。
画像現像ソフトで編集するとき、データが壊れにくいというメリットがあります。
ファイル形式は、ほかにも「JPG」や「TIFF」があります。
ちなみにRAWデータを編集して「JPG」などに書き出すソフトのことを、「RAW現像ソフト」と言います。
まとめ
この記事では、カメラ5つのカメラ用語についてザックリ解説しました。
写真の露出は、
- 絞り(F値)
- シャッタースピード
- ISO感度
で調整します。
次の「カメラの露出とは」では、図を使いながら「露出」について解説しています。
ぜひご覧ください。
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